☆stay with me☆

〝ピーンポーン〟



家のチャイムが鳴る




母親が玄関に出る




そこに立っていたのは星也と
新一お兄ちゃんだった





ーーーーー




「あの、これにぃなの忘れ物です」



そう言って星也はあたしのマフラーを
母親に渡した



「わざわざありがとね」



母親は作り笑いで受け取る



「あと……………お母さん、
怒鳴り声が外まで聞こえてましたよ」




「えっ??」




「いつもそーやってにぃなを
叩いてるんですか…?」



「いや…」



母親は怖い顔をしてあたしを睨む




まるで、「いらないことを言いやがって」




ーーーーそう言ってるかのように




「あ、にぃなが言ってる訳じゃないですよ
ずっと前から気づいてました
にぃなも女の子だからあんまり
叩かないであげてください」



星也は淡々と母親に話す



「あんたに関係ないでしょ!」



よっぽど腹が立ったのか
母親が星也に言う




「これ以上、にぃなを叩いたりしているのを
続けるなら、他の大人に言います」




今まで黙っていた新一お兄ちゃんが
言葉を発する