男の子はボッーとしているようだ
でもこのままじゃこの子は
先生に怒られる………
あたしは隣の子に小声で教えてあげる
「………ねぇ、高橋くんの番だよ!」
そう、優しさのつもりで言ったあげた
つもりだった
ーーーでも
“グサッ”
「いっ!!」
あたしの声が静かな教室に響き渡り
みんなの視線が一斉にあたしに向く
あたしは静かに自分の手の甲へと
視線を下ろす
そこには綺麗に鉛筆が立っている
手の甲があった
「痛いよ、もう……」
あたしは泣くことも喚くこともなかった
手の甲から鉛筆を抜き
刺してきた男の子に渡す
でもこのままじゃこの子は
先生に怒られる………
あたしは隣の子に小声で教えてあげる
「………ねぇ、高橋くんの番だよ!」
そう、優しさのつもりで言ったあげた
つもりだった
ーーーでも
“グサッ”
「いっ!!」
あたしの声が静かな教室に響き渡り
みんなの視線が一斉にあたしに向く
あたしは静かに自分の手の甲へと
視線を下ろす
そこには綺麗に鉛筆が立っている
手の甲があった
「痛いよ、もう……」
あたしは泣くことも喚くこともなかった
手の甲から鉛筆を抜き
刺してきた男の子に渡す
