☆stay with me☆

男の子はボッーとしているようだ



でもこのままじゃこの子は
先生に怒られる………



あたしは隣の子に小声で教えてあげる



「………ねぇ、高橋くんの番だよ!」





そう、優しさのつもりで言ったあげた
つもりだった



ーーーでも



“グサッ”




「いっ!!」




あたしの声が静かな教室に響き渡り
みんなの視線が一斉にあたしに向く




あたしは静かに自分の手の甲へと
視線を下ろす




そこには綺麗に鉛筆が立っている
手の甲があった



「痛いよ、もう……」



あたしは泣くことも喚くこともなかった




手の甲から鉛筆を抜き
刺してきた男の子に渡す