駅へ向かってる途中




一つ疑問に思ったことを来那に投げかける



「あの女の子たちは来那が記憶障ってこと知ってるの?」




と聞くと来那は大きく首を横に振る



「言えないよそんなこと
思い出話されても覚えてないって言えば通ってきたし」



「あ、そうなんだ」




意外とあの子達は鈍感なのかな?




まあいいや、




俺は次の疑問を投げかける



「大学の勉強とかって覚えてられるの?」



何度も変なこと聞いて申し訳ないけど知っておきたい




来那はまた首を横に振る






「美術大学って言っても
1ヶ月絵を書いてそれを提出するだけだよ
就職先も決まってるし」



「え!?そうなの!?」



「うん、美術館のお掃除だけどねー」





意外とよくやってるんだな……





来那の知らないことをたくさん聞けたということで



バイト先に向かう