来那は付き合って2ヶ月くらいにこんなことを言ってた



「言葉を形にしてほしい」




どういうことかわからなかった




でも俺はその通りにできるように工夫をしていた




言葉を形にする





手紙を書いて渡していた




毎回来那と1ヶ月置きに記念日を迎える度に書いてる




来那はその手紙を読むのが好きみたいだ



そんなものでいいならいくらでもあげれるよ





でも来那は俺の告白の言葉をいまだに覚えている



“俺の人生、来那に全部あげる”





たまに「そう言ってくれたよね」っていう会話もしてるから覚えているに違いない




でも忘れてるものは忘れてる




そこの矛盾があるから俺は納得がいかない





朝を迎えて





今日




来那の家に行く