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怜さんと話した日の帰り、それは起こった。





暗い中女の子をひとりで帰せないと言って帰りは陸さんにバイクで送ってもらった。





家の前に着き、お礼を言って家に入ろうとすると玄関のドアを開ける寸前にだれかに右腕を掴まれた。




ここにいるのは陸さんしかいない。




「えっ?」





驚き声を上げる私に陸さんは言った。







「家に着いてからで悪いんだけど今から少し話せないかな?」