父「あ、そうだ叶に幸君、君達2人にプレゼントがあるんだ。

2人の部屋が一緒になった記念だよ、はい、叶どうぞ。」

『ありがと…。』

差し出されたのは箱に包まれたミサンガ。

白とピンクと水色のミサンガはめちゃくちゃ可愛い。

母「幸君もどうぞっ」

幸「えっ、あ、ありがとうございますっ……!!」

ガバッと頭を下げて受け取っている幸君に少し笑いがこみ上げた。

『どんな色〜?』

私が幸君のミサンガを見に行くと、
黄色に緑に黒色のお揃いのカッコイイミサンガだった。

『かっこいー!私これだよっ』

幸「あ、可愛いね!叶ちゃんのイメージにピッタリだよ〜」

いえーい

と2人でハイタッチすると隣で笑い声が聞こえた。

母「仲良くやってるみたいでよかったわっ♪幸君っ叶をよろしくね?」

うふふっとなにやら企んだ顔をするお母さんに幸君がちょっとだけ顔を赤くしながらペコリと頭を軽く下げた。

『あれ?熱あるの?』

顔を赤くしてたから私がおでこに手をあてると、アワアワと顔を耳まで真っ赤にしながら慌てだした。

幸「だ、だだ大丈夫!」

『そう?』

父「ククッ」

母「うふふっ♪叶は無自覚ねぇ、これじゃ幸君が大変だわぁ〜」


幸「あ、あははっ……」

『え、なんのことー?』


幸「ちょ、叶ちゃんは知らなくていいからね?!」

『えっずるいー!』

母「うふふふっ」

父「あははっ!」

『えー?ふふっ』


幸「あはは!」


お母さんとお父さんが帰った後も、私達は寝るまで笑顔が絶えなかった。

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