七年の月日がたった。

『はーい、教科書四十ページ開いてねー。』

そう、私は夢だった教師になれた。
発作も無くなって、退院できるようになって。


子供達の無邪気な笑顔を見ることが出来るようになった。

桜舞い散る季節、春。
幸が亡くなってはや8年。

辛くて苦しい時もあるけれど、
幸の大丈夫、この言葉を思い出したら、頑張れるよ。

幸は、私の胸の中で色褪せることなく、無邪気な笑顔のまま残っている。

ミサンガはお守りとして毎日持ち歩いているよ。

幸、貴方はいつも、私の心の中で生きています。