『はぁ……。』

毎日私は、そうやって溜息をついた。

薬品の匂い。

機械が作り出す音。

そのどれもが当たり前で。

どれもが、私にとって平凡で。



……私の当たり前の生活は、病院生活でした。

友達なんて。

恋人なんて。

出来たことがない。

入退院を繰り返して、それでもやっと合格した高校じゃ、行った時にはもうグループなんてできてて。

こんなひ弱な体じゃまともに学校なんて行けなくて。


毎日が辛くて、苦しい。

代わり映えのしない毎日が、

難病になった私が、憎くて仕方ない。