授業の終わりを告げるベルが鳴り
教室にいた生徒たちは部活へ行ったり友だちと遊びに行ったりなどでどんどん減っていく

鞄を手にした私はある場所へと向った
自分が出た教室からしばらく廊下を歩くと突き当たりに階段が現れるその階段を上るすると目的地である部屋があるその部屋実名札には図書室と書かれている
扉を右側へスライドさせ足を踏み入れる

「いらっしゃい」

そう私に微笑みながら言ったその人はこの学校の国語教師で図書館司書でもある
今年で60歳だそうだ
微笑むとくしゃっと目尻がよるとても素敵な先生だ
図書室に設置されているロッカーに鞄を置き
先生の側まで行く

「いつも手伝ってもらって悪いね」

「いえ」

そう返しながら机の上に無造作に積まれている返却された本を本棚に戻していく

私は放課後図書室に来て本を棚に戻したりなど手伝いをしに来ている

「前は沢山の人が来てくれてたんだけどね…」

先生の目は昔を懐かしむように遠くを見つめていた
図書室を利用する人は日を追うごとに減ってきている。どうすれば利用する人が増えてくれるのだろうか

本は沢山の事を教えてくれるし人生を変える一冊に出会えることもあるそれに誰だって本の中なら主人公になれる。
だから私は本が好きだ

「あぁ…でも6年前ぐらいだったかな 君のように手伝ってくれた子がいたね。 すごく優しい子だったんだけどね」

「そうなんですか」

「でもその子は」

まだなにか言葉を続けようとしていたが校内放送でこの先生を呼ぶ放送が流れ先生は職員室へと駆け足で向かって行った