次の日彼は文化祭に来なかった。



文化祭の振替休日が終わった次の日。



学校に来た彼は、今までの何にも興味を示さない彼とは違っていた。



誰とも話さないのは変わらなかったけれど。



私が「大丈夫だった?」と聞くと、「うん。あの日はありがとな」と言って笑顔で返してくれた。



その笑顔だけで、私はもう十分だと思えた。