世界の果てにいたソウルツイン - 運命の少女、リーアの件。


リーアの雇用主である『ママ』の名前はヒーラ。現在48歳。自分の話しかしないアスラムという息子の二人で暮らしている。リーアは、その家のメイドなので、人数の内訳には入っていない。

アスラムはドラック中毒で24歳。その母であるヒーラは、それについても問題視しながら、息子を溺愛しているため、主観にまみれた情でしか物事を見れていない。彼女は役者だし、それは当然かもしれない。

ずいぶん前に離婚したらしいが、元夫にはとっても否定されてきたらしい。その影響か、否定的なコメントには全く耳を傾けない。


ヒーラの息子のアスラムは、何かと言ってトラブルメイカーだ。

私は、ヒーラのことを思って、その息子についてコメントしたが、ヒーラには、「外国人が生意気な!」と言う気持ちがあるみたいで、逆にヒーラから恨みを買われた。


2016年のある時、リーアは私に泣きながらメッセージを送ってきた。そして、その頻度が増えてきた。

…リーアは、アスラムにレイプされたらしい。話を聞いていると、アスラムのことをたくさん言って「早くここから出たい」と訴えているから、私はリーアに住む場所を移動するための資金を送った。


その後、私はリーア救出のためにパキスタンに行って、リーアに住む場所と面倒を見てくれる人を見つけて、資金を送り続けることになったが、その『出会い』とちょっとの『善い行い』が、私の人生に大きな影響を与えてくれるようになった。


「もし、カスーミがあの時助けてくれなかったら、私、アスラムに殺されてたよ。本当にありがとう。カスーミが私に与えたくれたものは本当に大きい。」

そんなに言ってくれたら、嬉しいものだ。


「私、カスーミがいるところに行きたい。日本でモデルになるね!」
リーアは私がいることをきっかけに、自分の道を切り開いている。私も、彼女の姿を見ていると、すごく前向きになれる。

リーアは、自分の力と、ちょっとした私とその周りの人たちのきっかけによって、その事件の数ヶ月後にドバイでモデルデビューすることになった。