その夜、ラーマンとファイサルとは別に、二人で外に出た。まるでプラネタリウムにいる様な星空だった。その時、二人は酔っていた。星空の下、木の下で話をしている間に二人は寝入ってしまった。

モーシンはこう言っていた。「僕は、『幸せ』がどこにあるのかなんてわからない。僕にはきっと探せないよ。君には、『幸せ』を見つけてきてほしい。今の僕には君を幸せになんてできないよ。『幸せ』になった君に僕を『幸せ』にしてほしい。僕の状況は複雑だよ。君もまだ若い。僕は、自分の問題をまず終わりにするから、僕のことはしばらく置いておいて、君は『幸せ』を探すしごとをしてきてほしい。」
そして、私は言った。「冒険してくるわね。お宝持ってくるからね。待ってて。」

しばらくして、ラーマン、ファイサル、そしてモーシンの海賊一味を置いて、私だけ先に日本に帰った。