「ねぇ、かおりん。わたしもかおりんも進展ないね。最初は私もっとちがかったかもしれない。」













「変わらない関係は努力してないだけ。」










美琴の僅かな本音はそのとき薫には聞こえていなかった。
薫が本当に美琴の気持ちに気づくのはもう少し先のこと。

この2人は今はまだ

お互いの首を絞めあっている。