「悪い、待たせたな。じゃあ高山は正門から、俺は裏から出るから…あの角で落ち合おう」 「え、一緒じゃないんですか?」 「俺がお前の担任だって知られたら嘘だってバレるだろ」 「あ、そっか…」 こんな馬鹿げたことに付き合わせてるのに、ちゃんと真剣に考えてくれてる… もっと適当な人だと思ってた。すごい優しくていい人なんだ… そして私は言われた通り正門に向かって… 創くんに向かって歩き出した。