そんな俺の恋も叶わず、アニキにも適わない。 一生俺はアニキに勝てないままなんだろう。 ふと、夢ができた。 アニキと同じ、教師になったら… 同じ舞台に立てたら… きちんとした勝負ができるのか。 そんな軽い気持ちで叶えた夢だった。 『祐也も先生か… ちゃんとやらないとな!』 なのに、教師になるとアニキと話すことが増えてその差を感じずにはいられなかった。 …プレッシャーがかかった。 やっぱりアニキの存在は俺の中に大きく占めていた。