【完】【短編集】先生、"好き"を消せません…



「京香おはよ~」





昨日は良く眠れなかった…





「おはよう芽瑠」

「え~テンション低いね?
そんな京香のテンションを上げてあげよう!
じゃじゃ~ん!」





そう言って取り出すのは1冊の本。





「花吹うらら先生の新作『先生にとっての私≠私にとっての先生』買っちゃいました!
すご~く良かったから読んでみて」





教師と生徒の恋物語。

そして実話だと聞く。



今の私が読んで…大丈夫なのかな。





「ありがとう」





やっぱりまだセンセのこと、ちゃんと見れないよ。


昨日のことが忘れられなくて…


すぐに頭の中に浮かんできちゃうんだ。