真剣にサイズが合うかは心配だったが、こんなに立派な衣装を着られるのかと放課後が待ち遠しい。
はずだった…───────────
「……えっ!?
嘘……っ」
迎えた放課後すぐに緋彗くんを待ちきれず例の空き教室に向かった。
だが……
そこで広がっていた景色に私は呆然と立ち尽くしていた。
なぜなら……
「……衣装が……!」
用意してくれた衣装が切り裂かれていたからだった。
一体誰が……
「……まさか?」
お昼休みの時に声をかけてきた三人?
考えれば考えるほどそんか気がするのだが確かな証拠が無くては疑うことも出来ない。
「ど、どうしよ……!」
裁縫なんて初心者同然かそれ以下だ。
こんなに複雑なドレスを修復出来る能力なんて無い。
おまけに手芸部の誰に作って貰ったのか具体的なことを緋彗くんに聞き忘れていた。
緋彗くんが来るまで待つしかないか……
「……こんな時、魔法が使えたらな……。
ってこの話にはあんまり関係ないかぁ……」
ありもしないことを考えながら衣装を手繰り寄せ横になり現実逃避。
緋彗くんが来たら何て言おう……。
つらつらとそんなことを考えていたら眠くなってきてしまった。
セリフ覚えに時間をかけすぎて最近まともに寝ていなかったからだと言わせてほしい。
……少しだけ。
今……何時?
「4時過ぎ……か」



