最終章









夏休みに入った堂々秀高校。



7月の終わりから8月初旬にかけては補習や部活で生徒達は1日中汗を流す。



そして一旦お盆休みを挟み1週間弱、完全休日となる。












8月20日


お盆休みが終わり、今日は全校生徒出校日である。





「コウタ!キャー久しぶり!!」


久々に会う生徒達がワイワイ騒いでいたが、

2年6組では待ち望んだ生徒が久しぶりにクラスメートの前にその姿を現した。


「おお、タカハシ!」
「元気そうじゃん!」



タカハシ コウタを見つけると自然と周りに人が集まった。



「もう大丈夫だよ。」

松葉杖や包帯をあえて隠さず見せ、タカハシは嬉しそうに笑う。






8月初めに退院したタカハシは、さっそく各教科の教師とマンツーマンで補習を受けた。


更にお盆休み返上でカドクラとエンドーから補習を受けた。


その為、6組の生徒と会うのはかなり久しぶりになる。



「もうホント心配したんだからね。」

オオシマはタカハシの肩を軽く叩く。




「みんな、あの時はメールくれて本当にありがとう。」



タカハシはその場にいた全員に頭を下げた。