「エンドー先生どこ行ってたんですか。」
職員室では既にカドクラがジャムパンの最後の一口を口にした。
「おぉすまんすまん。
自販機見に行ってた。」
「生徒が水分補給十分取れるか心配ですよね。」
「俺が学生の時は水筒二つ持ってきとったのに足らんかったからな。」
エンドーはメロンパンの袋を空ける。
「カドクラさぁ。」
「何です?」
「今日も遅くなりそう?」
「そうですね。
漢字の小テスト作っておきたいので。」
「俺も今日は遅くまで残るわ。」
「何かあったんですか?」
「ん~、なんとなく。」
『嫌な予感がする』
エンドーはそれをあえて言わず、メロンパンにかじりついた。



