でも、私の思考にそれは考えられない。



婚約者という事は、護衛をする意味は含まれず、護衛自体が不要となる。



そうすると、私が高校に通う理由は無くなる。



「あぁ、おそらく」



雪「!?」



………でも、何だろう。



この複雑な気持ち。



雪に対する脅威は無くなり、安心させてあげれて、私も嬉しい筈なのに、



同時に、護衛が出来なくなる事に、離れる事になると、理由が欲しくなる。



と、



雪「………そろそろ上がろ」



と立ち上がった雪。



その声は暗く、全体的に下を向き、暗かった。



声を掛けられない。



後ろ姿を見て、そう思った。



そして、そのまま着替えを済まして、適当に寝る準備をした。



するとまた、



蓮「一緒のベットで寝るんだよー」



と、どこからともなく出てきた蓮。