雪によると、1度言ったら聞かない頑固さがあるらしく、時間の無駄だと考え、



今に至るのだが。



………。



雪「………」



先程から一切会話が無い。



………そう言えば、もしもすぐに私が、東城組を潰すとしたら、



雪の護衛は必要無くなり、私はただの婚約者になる。



今の様には、多分いかないだろう。



高校には通うつもりは無いし、



サボっていた、というか、保留していた異端派潰しが、もう山の様だ。



でも、言ってみれば雪に対する脅威は無くなり、雪は普通に昌と高校生活が出来る。



………元々、組は裏世界。



表世界の雪と、幸せを掴んで良いんだろうか。



と、



雪「雫」



と呼ばれた。



「ん?」



と見ると、妙に真剣そうな雪の顔。