私の恋した誘拐犯【完】

脱ぎ着しづらいメイド服を、なんとか脱ぎ、制服に身を包む。



なんとまぁ安心する服装か…



(これこれ。これだよねやっぱ)



制服のありがたさを、私は今、噛み締めている。



「ねぇ、君がさっきのメイド服の子?」



更衣室から出ると、男の人が急に声をかけてきた。



3人組の先輩に囲まれる私。



(も、もう…だからあんな姿晒すもんじゃなかったのに…!)



「そ、そうです、けど…」



恐怖に声が詰まってしまう。