分かってたことだけど、直接言われると傷つく…



「だ、だよね!さすがにこれは似合わないよね!うんうん」



1人うんうんと頷いていると、たくちゃんはそんな私のおでこをデコピン。



「いづっ」



「バカか可愛すぎてお持ち帰りしたいくらいだわバカか」




バカを二回言ったたくちゃんは、私の頭を乱暴に撫でると溜め息をついた。



「文化祭っていうのは出会いを求めてくる輩も多いわけ。そんなところにこんなに可愛い女を晒すのは反対って意味だよアホ」



たくちゃんの褒めながら罵倒する言葉に、素直に喜べない私。



「何言ってんの綾瀬!うちのエースがメイド服着ないなんてことになったら、我がクラスは終わりだよ!」



そこへ莉奈が私の肩を掴んで対抗。