私の恋した誘拐犯【完】

私に疑いをかけられるたくちゃんが、言い切る前に言葉を遮った。



ますます怪しい。



「そんな目で俺を見るなよ。…ほら、次は服装だけど、もう決まったようなもんだよな」



「まさかメイド服…」



「まさかじゃねーよ。メイド喫茶なのに、それ以外なに着るんだって話し」



もちろん分かってたことだが、いざ着ることが決まると、ノリ気にはなれない私がいる。



「わ、私はナシとかそういう…」



「バカ言うなよ。実行委員が1番に仕事放棄して、なにが文化祭実行委員だよ。何も実行してねーじゃん」



たくちゃんのもっともな言葉に、矢がグサリグサリと刺さった。



その通りだ。