私の恋した誘拐犯【完】

「千織の可愛いメイド姿が楽しみなだけだよ」



「ばかにしてるでしょ」



「してねーって。ほら、それより話し合おうぜ」



私が何をしようと、どう拒もうと、もう全ては決まってしまっていて。



今は話し合いをするしかなかった。



「千織、女の子として装飾の提案はある?」



と、たくちゃんがペンと紙を出して私に問う。



「…うーん、メイド喫茶だし、やっぱりピンク系で揃えた方がいいんじゃないかな」



珍しく真剣なたくちゃんに、私もつい真剣に答えてしまったけれど…