私の恋した誘拐犯【完】

たぶん、文化祭の出店について、各学年で話し合うのだと思う。



「ごめんねたくちゃん」



つい謝る私に、



「何で千織が謝んだよ」



たくちゃんは眉を寄せる。



(だって…私が実行委員なんてやらなきゃたくちゃんは…)



そう思ったが、口にはしないように首を振った。



言っても、たくちゃんは優しいから、私をかばうだろうし。



「早くいこーぜ」



たくちゃんの言葉に頷き、講義室へと急ぐ。