私の恋した誘拐犯【完】

「あ、ちょ、たくちゃん…!」



広げてあったお弁当箱をしまい、バタバタと席を立つ私。



慌ててそのあとをついて行く。



「待ってよたくちゃん〜」



廊下を歩く、たくちゃんの隣。



ふぅ、と一息ついて歩く。



「忘れっぽくて鈍臭い千織が、実行委員なんてできんの?」



と、バカにしたように笑うたくちゃんが、私を見下ろした。



「できるし…っていうかたくちゃん、実行委員なんてやらない性格なのに、意外だね」



私の言葉に、たくちゃんは「はぁ?」と片眉を上げて続ける。