私の恋した誘拐犯【完】

「つーか千織、職員室行かねーとじゃん俺ら」



と、突然たくちゃんが時計を見ながら言う。



「え?職員室?」



「実行委員で呼ばれてたろうがバカ」



あ、と声を漏らす私に、たくちゃんはやれやれと首を振った。



自分の忘れっぽさに、我ながら呆れる。



「弁当食った?」



たくちゃんは私のお弁当箱を覗きながら、「よし」と頷き



「行くぞ職員室」



さっさと扉の方へ歩いて行く。