私の恋した誘拐犯【完】

不思議な感覚。



私と同じ気持ちでいる洋くんがいる。



「ん……、あれ、ちーちゃん起きた…?」



と、洋くんが目を覚ました。



寝ぼけてフワフワした口調。



「ご、ごめんね洋くん私のせいで……!」



「ううん。……俺がそうしたかったから」



いつもに増してドキドキする。



緊張する。



ちょっとした言葉に返す言葉が見つからない。