私の恋した誘拐犯【完】

しばらくしてHRの始まる鐘が鳴り、扉からは先生とキョンタの姿が。



(あれ、キョンタ?)



「ふわぁぁぁあ。おはよ〜」



ケロッとした顔で席につくキョンタに、私は後ろを振り向いて笑う。



「先生と登校?」



「廊下歩いてたら怒られたんだよ。何ゆっくり歩いてんだーって」



遅刻ではないってことか、と私は頷きながら前を向いた。



(遅刻とあんまり変わらなそうだけど)



「HRを始めるぞー。今日は来週にまで迫った文化祭の話し」



文化祭というワードに、クラスは一斉にザワザワとし始める。