洋くんの部屋でしばらく待った。



けれど、洋くんが出てくる気配が一向にない。



どれだけ待ったかは定かではなかった。



考え事をすると時間の感覚が皆無になってしまう。



1人でいればいるほど



1人の時間が長ければ長いほど



被害妄想が広がって。



そんなの考えたところで仕方ない。