私の恋した誘拐犯【完】

「洋くん、最後まで話して…」



「でも…」



「お願い」



暖まる部屋とは裏腹に



胸が



心が



冷たく凍るようで。



「これ以上話すとちーちゃんが…」



「いいの…!お願い」



私の言葉に洋くんは小さく首を振った。