私が今たくちゃんにできること。



「私でよければ…お願いします」



できるだけ、あなたを傷つけないこと。



「ヒューヒュー!」



「おめでとうございまーす!」



どこからともなく、そんな祝福の声が聞こえてきた。



たくちゃんも今更ここがどこなのかに気づいたようで照れ笑いをしている。



「おーい拓巳ー!授賞式始まんぞー!」



1階からチームメイトがそう叫び、たくちゃんは「あっ」と声を漏らした。