「ぐわぁぁ、拓巳ついに明日だなぁ!!」



国体が次の日に迫ったある日。



出場する本人よりも緊張するキョンタの姿がそこにはあった。



「何でおまえが緊張してんだよ。騒ぐなうるさい」



「だってよぉぉ」



「おい、こいつをなんとかしろよ千織」



たくちゃんに告白されたあの日から数日が過ぎたけれど、たくちゃんは今までと同じように接してくれる。



「え、私?」



「同じバカじゃ無理か…」



「ちょ、はぁ?」