「俺の口からハッキリとは言えないけど…たぶんそう」



「どういうこと…?」



「拓巳くんにとって俺は、大嫌いな人物ってことだよ」



どうしてその考えに辿り着いたのか、それを聞いてるのに…



訳が分からないし、もどかしい。



「俺は、そういう気持ちを持たないように気をつけてるって…拓巳くんに伝えといてもらえる?」



「だ、だからどういう「よろしく」



それだけ言うと洋くんは、食べたお皿を片づけて自分の部屋へと行ってしまった。



ポツンと取り残される私。



「な、なんなの…」



呟いた声は、誰にも届かず消えていった。