私の恋した誘拐犯【完】

洋くんをひと睨みし、更衣室へ。



「あ、ちぃお疲れ様。大変だったね、気づけなくてごめんよ」



更衣室には、一足先に上がっていた莉奈の姿。



私に両手を合わせて、らしくない表情を浮かべている。



「り、莉奈のせいじゃないよ!自分でなんとかできない私が悪い」



「でもなんだかんだ良かったね、彼と回れるんでしょ?」



きっと私の顔を見て察したのだろう。



莉奈もニコニコと可愛らしい笑顔を浮かべている。



「うん…回れる」



そう、回れるのだ。