私の恋した誘拐犯【完】

時刻は12時。



たくちゃんもキョンタも、とっくに執事の仕事を終えている。



私も、あと30分ほどで午後の人たちと交代になる時間。



このまま何もなく、洋くんに見られることなく終わりたい。



「ねえアリスちゃん、遊ぼーよ」



そんな私の小さな願いは、またしても金髪の2人に阻まれてしまった。



(いつまでいるんだろう、この人たち)



「あ、遊ぶって、む、無理ですよ…」



「楽しませてあげるからさ」



まるで絡みつくように、私の腕を掴む男の人に鳥肌が立つ。