私の恋した誘拐犯【完】

「ん?」



その顔を見上げた私に、たくちゃんはニカッと笑って言う。



「あした、楽しもうな」



「…っうん!」



今まで2人で頑張った分、明日は誰よりも楽しみたいと、心からの笑顔を浮かべた。



と、



「あ、迎え来た!」



見覚えのある車。



この時間のあの車だ、洋くんに違いないだろう。



案の定その車は、私たちの前で停車した。