私の恋した誘拐犯【完】

「…お兄さんみたいな……私の保護者だよ」



言葉にすればするほど、可能性が遠ざかり



現実をぶつけられるようで。



「ま、いいけどさ。…じゃあ、さっさと仕事終わらせっか」



「…そうだね」



私の中にある洋くんの笑顔は、あくまで父親の代わりだと言われてるようで。



誘拐犯に恋なんて、不謹慎にもほどがあるぞ、と



どこからか、諭されているように感じるんだ。



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「あー!終わったー!!」



時刻は既に、19時を回っていた。