「大丈夫!!同志だ!!私たちは、好きな人の幸せを祈り隊!」
「美憂ちゃんそれムリポジティブすぎ!」
「私たちだって、幸せになれるよ」
「…そうだね。まぁ、麻希の笑顔に惚れたんだ。その笑顔がまた見れるならいいよな」
「そうだよ、私たち頑張ろ」
無意味な努力かもしれない。
でも、やっぱり好きな人の笑顔が1番だよ。
好きな人が幸せじゃないと、ダメだよ。
「頑張りたーい!!!」
「……なにを、がんばるわけ?」
「っ?!はる、と?!」
そこに居たのは不機嫌そうな春翔。
バチが悪く私たちは握手をしている。
なんて、春翔にはどうでもいいことか〜
いつからこんなネガティブになったんだろう、悲しいな。
「つーか、いつまで手繋いでるわけ」
「やな言い方しないでよねっ春翔!これは握手っ…」
「さわんなよ、コイツに」
あれ、夢みてるのかな。
私は今大好きな春翔に抱きしめられてる。
ーーなんの、夢?
なにがどうなったんだ…??
「春翔、おまえ…」
「もう話終わったんだろ?行くから。」
「あの!がんばるからね!私!タカくんも頑張れ!!!」
「美憂ちゃん!わかったよ!!」
お互い、頑張ろう。
大丈夫、だってこれ以上辛い想いこの先しないよ幸せになれるよ。
でもなんで春翔は…怒ってるの…?
引っ張られてる手が嬉しいのに辛い。
忘れさせてくれない天才だよ、春翔。
「春翔〜どこいくの?」
「……なに、触られてたわけ」
「だから、握手だよ。同志の」
「同志?…がんばるってなに」
「色々だよ。」
「なんでこそこそしてんの?…連絡先交換した?」
「してないよ」
なに…?
ヤキモチ?……まさかね、春翔に限ってそれはない。
悲しいほどにそれはわかってしまう。
自分に都合のいい自惚れをしなくなったのはいつからだったかな。
いつだって私は、春翔の一番の味方でいたいし、応援第一号でいたい。
私は春翔で出来てるんじゃないかってくらい、春翔しかないんだな私は。