「祐介、待ってよ。一緒に帰ろう!」
後ろから走ってきた優馬は、ぴったり祐介の隣に並び腕を掴む。

「なんだよ、優馬離れろよ」
「なんで?そんな寂しいこと言うなよ」
「お前は、俺の彼女か!ってんだよ」
「違うけど、僕祐介のこと好きなんだからしょうがないだろ」
優馬はさらに、祐介の腕を強く掴む。


「っ!分かったから、離れろ!」
「やだ」
「帰ったらお前の家行くから、な?」
祐介は、優馬の頭をポンポンする。
「うん、分かった!」

優馬はとびっきりの笑顔を祐介に向けた。
「ったく!そういう顔すんなよ。俺はその顔に弱いんだからさ」

「じゃあ、こういうのはどう?」
ちゅ。祐介の横顔に向かってキスした。
「っ!お前マジで怒るぞ!」
祐介は歩く速度を速める。


「ちょっと待ってよー!祐介ー!」

遊星学園高校に通う、祐介と優馬。優馬は祐介が大好きでいつも一緒にいる。