杠と久しぶりにあった。

病院で。

消毒液の匂い。患者を呼ぶアナウンス。白い制服。
あまり好きではないここに当然の様に杠がいてなぜか怖かった。

話し掛けてくれて、照れたように笑ってくれて今、手をひいて歩いてくれている。

杠と手を繋いでる。

俺よりも冷たい手でとても小さな手で俺を引っ張ってくれてる。

温もりが伝わる。


「どこ行くの?」


「広場」