それは恐ろしくて、辛いことだけど本当に心から杠はそれを願ってくれていたようだ。

杠は短い人生で色んな人の心に咲いて、住み着いたはずだ。そんな立派な人だった。


「瑠斗!」


「おう!今行く!」


「杠ちゃんのこと、時間遅れたら化けて出てくるかもね?」


「杠ちゃんはお前みたいに強くねぇよ」


杠の月命日はいつまでも俺らを繋いでくれている。