私の彼氏と浮気してください。

「怖かった…私が死んでから瑠斗を縛るのが。だから、別れようと思った。でも、どれだけそう思っても大好きだからどうしたって離れたくないから、嘘をついた」


「それが浮気をさせることだった。自分がしたらダメだったの？」


私の溢れた涙を拭ってくれながら笑いかけてくれる。私は首を微かに振った。


「嫌われたくなかった。嫌われるぐらいなら忘れられた方がいいって思ったの…でも、やっぱり私ね…わ、私…！」


瑠斗の目をじっと見てちゃんと一番伝えたいことを言わなきゃいけない。これが結局のところ私の答えだった。
単なる我儘だしきっと諦めろって宥められることだけど…。