瑠斗の腕の力が少し弱くなる。
なぜかと思って見上げると顔が意外と近くにあって一気に心臓が働き出す。


やばい…カッコよすぎ

直視できないから顔を逸らすも、また見たくて覗き見をする。その姿がすごく挙動不審だったのだろう。

瑠斗はクスッと笑って頭を撫でてくれる。


は、反則…


「やっと見てくれた」


「あ、ずっと見てるよ」


「なんだそれ」


病院なのに、二人の間にわだかまりばっかりなのに、笑い合えている幸せ。