急な事だったのに5秒後には、離れたくないとシャツをにじりしめてしまう。

病気な私に引いたかもしれない…

嘘をついた私を見捨てるかもしれない…

全部台無しになっちゃった。でも、心はすっと軽くなって倒れる前の気持ちを思い出した。


やっと素直になれたけど全部バレちゃったからきっと今日でおしまいになる。

嗚咽を出すのを堪えて目から溢れる涙の量に戸惑ってしまう。久しぶりにこんなに泣いてる。

ふざけた笑顔ばっかりでヘラヘラして何も考えずに生きていたせいで泣くのも忘れていた。


「嘘ばっかりでごめんね」