「ばーか、ちゃんと寝ろよ。……勉強して寝不足なら誉めてやろうと思ったのに」


「ぅ……あ、あえと、そう言えば勉強してたなぁ!すっごくしてたなぁ」


「嘘つけ」


一言そう返した。
今までの全部の嘘に対して全て返すつもりで。

植本は帰るわーとしれっとさっき帰っていった。こういう時だけ気が利くやつだ。


「したってば、ねぇ褒めてくれないの?」


杠はにやにやと笑う。俺はその痛々しい杠に



抱きついた。