私の彼氏と浮気してください。

俺は赤い顔を隠すつもりで下を向いた。


「ベタな話だけどよ」


「ん?」


「強くならなきゃな」


「そうだな」


植本はもう十分強い。
杠のこと知っててちゃんと俺に言わない口の硬さや、小柳のこと、俺に話しかけてくれていたから気まずいの我慢して笑ってくれた気遣い、ホントに強いよな…


杠が目を覚ました時、強い俺になれるように、もっと強くなれるように、なりたいな

少なくとも杠を守れるぐらいは…