「遥ちゃん達は?」


「飲み物買ってくるよ、分担した方が早いでしょ?」


小柳はそういうとハラハラと手を振って大学生が運営している屋台的なジュース屋さんに向かう。

杠はあからさまに困った顔をして小柳を眺めている。


「瑠斗行ってきたら?遥ちゃん一人は心細いよ」


多分、まだ、俺が小柳のことを好きだと勘違いしているのだろう。気を使ったのか俺といるのが単に嫌なのか分からないけど折角二人になれるのにそのチャンスを逃すのはおしい。

それに後者だと立ち直れる気がしない。