俺はそれを受け取って何も入っていない鞄に鍵を突っ込む。 これは部長の最大にいい権限だ。 部室の管理を出来るため忘れ物した時に取りに来れる。 鞄に入れを終わり立ち上がるとまだ目の前には小柳がいた。 女の子が持ちそうなスクールバッグを両手で前に持ってこっちを見つめている。 その目にはきらきらと夕日が反射している。 杠より短いスカートが、ひらひらと舞う。 「どうしたの」 「失恋の慰めしてくれないかなぁって」 「は?」